肥前びーどろの歴史の中でも代表的かつ地元で長く使われているのがこの「肥前かんびん」。
まだ七輪を家庭で広く使われていた時代は、このかんびんを七輪の上に置いて日本酒のお燗をつけておりました。
現在では湯銭でお燗をつけますが、冷酒やワインなどにもお使い頂けます。
またその製造方法も変わっていまして、現在では肥前びーどろにしか残っていない
特殊な伝統技法「ジャッパン吹き」にて成形しております。
ジャッパン吹きとは日本独自の技術で、通常吹きガラスは鉄の棹を使って成形するところをガラス棹を使う技術です。
また世界的に見ても稀有なそのガラス棹を2本同時に扱うという
「二刀流」で成形いたします。
熟練の職人による二刀流の技術は現在は肥前びーどろでしか見れない幻の技とも言われております。
是非ともこの伝統の酒器と共にお酒などを楽しんで頂ければと思います。
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